デリーのこと

一息ついてデリーのこと。なんだか落ち着かないデリーです。

デリーに近いロータクで、低カーストに優遇される条件を巡って大きなデモが起きています。

カースト制度は本当に複雑に絡み合ってインド社会を形成しているのですが、それぞれのカーストによって就ける職が異なったりして、よく見れば究極のワークシェアリングのようにも見えます。また学校への入学や就職面などでは、それぞれのカーストに割り当てられたクォータ(定員)を利用できたりします。これはダリットの人々にもあって、雇用や教育の面でダリットの人々に割り当てられる優先枠があります。(外国人にもあって、列車に乗る時は外国人クォータを利用できたりもします。)

このカーストに対する優遇政策を巡ってのデモが大きくなり、暴徒化し亡くなっている方も出ているよう。私の住んでいる地域は少し離れているので問題ないですが、ハリヤーナー周辺道路は封鎖され物流は途絶えているようだし、暴徒がデリーへの取水路を破壊したため断水になるとか。月曜日の学校はすべて休校が決定しているようです。

もうひとつは、JNUの騒動。これもとても複雑な問題で、JNUはジャワハルラール・ネルー大学というとても有名な大学ですが、学生集会の中で政府を糾弾するようなことを言ったとかで学生自治会のリーダーが逮捕されました。まだニュースをしっかり把握できてないのですが、現在はこのリーダーを解放するよう騒動が大きくなり、宗教問題や先のカースト問題、パキスタンとの問題なども絡み合っているようで、事が大きくなっています。学生運動が盛んになっているので、いろいろ注意をしていたいと思います。



ケララでトマスさんとも話をしていたのですが、100円しか持っていない人が100円を寄付し、100万円持っている人が10万円寄付したら、経済的には後者の方が豊かに見えるかもしれませんが、精神的には前者の方が豊かかもしれません。

インドの社会の中でも(インドだけでなく世界的に?)、どれだけ寄付したかとか、支援が政治や経済と結びついて、本来の意味を見失っている風潮が見える時があるようで、こうした社会の動きもよく見ていたいです。

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