マニカルニカー・ガート

先日滞在していたワーラーナシーでは、アッシー・ガートからヴァルナ・ガートまで歩こうと思っていました。ヴァルナ・ガートからアッシー・ガートまで80のガートがあると言われ、ヴァルナ+アッシーでヴァラナシ(ワーラーナシー)と言われています。でも、結局マニカルニカー・ガートでストップ。

マニカルニカー・ガートは行かれた方も多いかと思いますが、火葬場があるガートとして有名です。ここで死すことを望んで、多くの人々がインド中、そして世界中からやってきます。街を少し歩くだけで、オレンジ色の布に包まれマントラを唱えながら運ばれる遺体に多くすれ違いました。




マニカルニカー・ガートは、51あるシャクティー・ピータの一つでもあります。シャクティ・ピータは、シヴァ神が焼身をはかった最愛の妻サティーの身体を抱え、悲しみのあまり破壊の踊りを踊った際、ヴィシュヌ神がその破壊の踊りを止めようと、武器であるスダルシャナ・チャクラでサティーの身体をバラバラにし、そのサティーの身体の一部一部が落ちた場所として知られています。この場所は、インド、そして周辺国に全部で51あると言われています。

マニカルニカー・ガートは、サティーの耳飾りが落ちた場所として知られ、「マニカルニカー」は「真珠や宝石の耳飾り」を意味します。

シヴァ神は、サティーの身体がバラバラになった後、正気を取り戻したと言われます。精神と物質。生と死。創造と破壊。ワーラーナシーの混沌さにのまれ、物質が生み出す狂気に私もすっかり打ちのめされてしまいました。

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