女の子を取り巻く状況

配給は家庭の事情で欠席の子どもたちも数人いました。配給を終えると、子どもたちとお母さんが待っていてくれ、皆で集合写真。


配給後、いろいろとトマスさんと相談をしたいお母さんたちが待っていました。相談内容は主に女の子を取り巻く状況。学校に行くのも、外出をするのも、こうして配給に来るのも、とても危険を感じているお母さんが多いようです。学校へ行くのも心配なため、いくつかの家族でまとまってリキシャを手配し、村の子どもたちをまとめて送迎する方法を考えているよう。


配給も、今までは月に一度施設に集まっていましたが、女の子を取り巻く状況が良くなく、遠くから歩いてこなければならない子や、一人で来れない子は母親が仕事を休んで付き添う必要があり、危険や生活に支障が出ているため、今後はスタッフが村や家に物資を直接運ぶことに変更するようです。


今年の子どもたち。この子たちはいつも3人一緒。ダリットであったり、カーストが低かったりすると、それだけで、性暴力の対象になりやすかったりします。インドでは昨今、性暴力に関するたくさんの対策がされていますが、収束するばかりか、増えるように感じることもあります。最近の情報化のせいもあるかもしれませんが、もしかしたら、今まで知られていなかっただけで、今までもたくさんあったのかもしれません。