熱を冷ます女神

世界が新型コロナのニュースで大騒ぎの中、デリーでは先週また暴動が起きて、新型コロナのニュースはほぼなしでした。

今回の暴動では40人以上も亡くなっていますが、そんな数じゃすまないとインド人の友人。12月から続いている市民権改正法に関するものですが、政治的な匂いが強く、一般市民が苦しむのは見ていてとても辛いです。

このデリーの暴動に関するニュースもそうですが、新型コロナの情報にも必要以上に不安をかき立てられるよう。


インドには、シータラー女神という天然痘の女神がいます。天然痘を始めとする恐ろしい病からの守りをもたらす女神様で、病原菌を払うためのほうき、そして、熱を冷ますための冷たい水の入った壺を手にしています。シータラー女神には、冷めた食事を供物として捧げる慣習もあります。

昔から恐れられてきた伝染病は、世界の歴史にも大きな影響を残しているし、何より、人間がパニックになって、社会が混乱することも危険視されています。シータラーには「冷やす者」という意味がありますが、何よりも、冷静になりなさいといわれているような気がします。

医療現場など最前線にいる方々や大きな影響を受けている方々は本当に大変な思いをされていると思います。なかなか冷静になんてなれませんが、こういう時だからこそ、できることはたくさん。これをきっかけに、自分の役割をしっかり見つめ直し、周りを見て、良い変化に向かっていくと良いなと思います。