これからの支援

トマスさんは無事に自宅にたどりつきました!21日の夜中にティルヴァンナンタプラム空港に着いたようなのですが、夜中の移動は危険だからと、警察が外にでることを許してくれなかったようです。ホテルはどこもいっぱいで、空港内はとても混雑していたようですが、朝まで空港で待機、朝の5時に空港を出発、4時間かかって自宅に着いたとのことでした。

早速支援活動に着手しているようですが、多分やることがたくさんで、手におえない状況だと思います。トマスさんからの状況だけでなく、ニュースの情報も交えながら、これからの必要な支援についてまとめました。


・今年は8月25日に予定されていたオーナム祭は、収穫祭でもありますが、水害により農業が大きな被害を受けました。しばらくは他州から食料を輸入する必要があるため、食料の高騰が予想されます。

・下水処理が整備されていない地域が多く、水害により衛生環境が悪化し、水起因による疾病が広がることが予想されます。人々は片付けのために自宅へ戻りつつありますが、水没していた場所には蛇が多く迷い込み、蛇による被害も報告されています。

・避難をした人々は100万人を超えるといわれますが、多くの家畜が水死しています。卵やミルクを収入としている貧困層の人々をはじめ、多くの人が職を失い、生活の基盤を脅かされています。

・家屋を失った人々は、避難生活が続きますが、避難所の多くにはトイレがなく、清潔な飲み水の確保も簡単ではありません。頼っていた井戸も泥に覆われ、使用できない状況です。継続的な衣食の支援が必要です。

・子どもたちは浸水によって、制服や学習道具などをすべて失いました。これから新しい制服や学習道具を改めて準備する必要があります。また、精神的なショックも大きく、子どもたちやその家族の心のケアも必要です。

・各地は流された大量の泥やゴミに覆われ、悪臭が漂っています。危険なものも散在しており、これらの片付けには、大変な労力と時間が必要となります。

日本の皆様から多くのご支援をいただいていることを、トマスさんは大変心強く思っています。
この災害からの復旧には、長期的な支援が必要となります。
政府や支援団体が一丸となって支援を行なっていますが、その活動にも限界があります。
SEEDS-INDIAでは、草の根の活動を通じて、支援の手が届かない人にも支援が届くよう全力で努めています。

ケララは私がインドに行くようになったきっかけの地であり、毎年訪れるたびに、たくさんの気づきをもらいます。少しでも役に立てるように頑張りたいと思います!