お酒の問題

またケララの話です。ケララに着いて、駅まで迎えに来てくれていたトマスさんの車に乗り込みました。少し走っていると、道のど真ん中をフラフラと歩く人。クラクションを鳴らしてもお構いない。どうやら薬物を使用している人のようでした。

州によって異なりますが、インドでは日本のように容易にお酒を入手できるわけではありません。ルールもよく変わります。ケララでも、全面的に禁止になったかと思えば、それによって経済に影響が出たりして、五つ星ホテルのみ提供可能となったり、現在も簡単には入手することはできないようです。

この規制がうまくいけばいいですが、お酒を入手できない分、簡単に入手できる薬物(大麻)が問題になっているとか。


教育支援を行う子どもたちの中でも、父親がアルコール依存に悩まされている子どもが多くいます。想像もできないほど仕事や生活が大変だったりして、その辛さから逃げるために少しのアルコールを必要としている人もいれば、治療を必要とするほど依存してしまっている人もいます。こういった人々が今度は薬物に依存してしまうことが多くなっているそう。

トマス家に滞在中に見ていたケララのニュースでは、若者の薬物依存のニュースも多く取り上げられていました。

私も弱い人間だし、日々の中でそんなにうまく自分をコントロールできる人は多くないと思います。お酒が禁止になるのは文化的な面もあるし、そういった面を尊重しながら、救いになる代替のものにアクセスできるように、うまくいくといいなと思います。