ケララの教育
5月中旬、長く猛暑が続いていたケララで恵みの雨が降りましたが、その後、数日間にわたって大雨が続きました。
5月19日以降、この大雨の影響で13人の方が亡くなったとニュースで伝えられています。
まだ雨季は始まっておらず、この後は雨は落ち着くようですが、ケララとは反対側のベンガル湾の方ではサイクロンも発生しているようで、心配です。
極端な天候が続くので、現地の人々も気持ちの休まる時がないのではないかと思います。
少しでも自然が穏やかに巡るように願うばかりです。
今年の雨季はケララで5月31日頃に始まると予報が出されていますが、雨季が始まると同時に学校も始まります。
ケララはインドの中でも識字率が高いことで有名で、他州に比べて給与も高いので、出稼ぎ労働者が多いことでも知られています。
そんなケララの教育について、最近のあるニュースが目に止まったのでシェアしたいと思います。
インド西部のマハーラーシュトラ州出身の出稼ぎ労働者の方の話でしたが、ケララに定住して、子どもに良い教育を受けさせることができ、その子どもが素晴らしい成績を収めたというニュースでした。
この方の1ヶ月のお給料は12,000ルピー(今のレートで約22,000円)。
ケララではこれだけのお給料ですが、他州ではもっと低いのだと思います。
5,000ルピー(約9,500円)の家賃の住宅で暮らし、貯金はなく子どもたちだけが財産で、良い教育を受けさせるために奮闘しているとありました。
このニュースを読むまで知らなかったのですが、インドでは人口増加が続く一方で、ケララでは就学人口が年々減少しているようで、他州からの子どもを受け入れることは入学者数が減少している多くの学校で生命線になっているようです。
インドでは州が異なると言語も変わるので、学習は大変ですが、言語の特別授業が行われたり、学校で朝食を提供するなどの支援が行われているとのことでした。
これまでにも毎月の教育支援を行う子どもたちの家庭などを目にしてきて、みなさん本当に教育熱心であることを感じています。
物資の支援の際などにトーマスさんがいつも教育の重要性を話しているので、そういったことも影響していると思いますが、子どもたちが学びを深めて、より良い生活を築いていけるように願うばかりです。