昨年の雨は
新しい1年が始まりましたが、ケララ州では1月に大きな巡礼があり、SEEDS-INDIAの周辺も賑やかになります。
この巡礼はインドの冬至にも重なる時で、これから少しずつ日が伸びていく時です。
ケララは常夏なので暖かいですが、寒い中で日が伸びていくと、心なしか気持ちも明るくなるように感じます。
ケララでは昨年も大きな災害が発生したので、今年が穏やかで明るい1年になるように願ってなりません。
今日の写真はしばらく前に届いていた病院での食事の配給の様子です。
掲載できていなかったと思うので、ここで掲載したいと思います。
今は過ごしやすい時期なので、病院内も比較的落ち着いている時です。
2025年が始まりましたが、少し前に、2024年のケララ州の雨についてまとめられていました。
それによると、昨年はケララ州の総降雨量の大部分を占める南西モンスーンは13%の不足だったようです。
この降雨不足にもかかわらず、それに伴う災害は減少しなかったとされていて、これは集中豪雨のような異常気象が多く発生したためとされています。
例えば、2024年には24時間で200mmを超える集中豪雨が4回記録されたようですが、これは2023年の3回、2022年の4回、2021年の0回と比較して多い傾向です。
特に、7月には多くの命が失われた壊滅的な土砂崩れが発生していますが、この時は48時間で572mmの降雨量が記録されていたようです。
雨だけでなく、昨年は暑さにも悩まされました。
12月と1月は比較的過ごしやすい時期ですが、昨年は1月から暑さが続き、乾季の間には水不足にも直面しました。
通常、2月に入れば暑くなりますが、夏を目前に控える今、気象当局は今年もさらなる厳しい気候が予想されると警告しています。
エルニーニョ現象からラニーニャ現象への移行が見られても、温暖化の影響を抑える可能性は低いとされています。
自然が豊かなケララ州では、異常気象がもたらす被害が際立っています。
今年も同様のリスクが続く可能性が高く、適切な対策と警戒が必要とされています。
どうか少しでも穏やかな気候が続き、人々の生活が平和であるように願うばかります。