ケララ・モデル
今日の写真は病院での配給の様子です。
引き続き、パンやお水などをお配りしています。
ケララは常夏ですが、この時期の気温は32度くらいで、1年でも一番過ごしやすい時期です。
2月になればさらに暑くなり、3月になるともっと暑くなり、4月には酷暑期が始まり、40度近い気温になります。
海に面していて湿度がすごいので、息苦しいような暑さになりますが、近年は暑さが増していて、体調を崩す人も多くなっていると伝えられています。
まだ少しは過ごしやすい気候ですが、穏やかな気候が続き、病院の状況も落ち着いていてくれるといいなと思います。
持続可能な開発目標(SDGs)がよく聞かれますが、ケララ州は他の地域が模倣できる優れたモデルとなるだろうというニュースがありました。
ケララ州は、SDGsの達成に向けた取り組みを効果的に地域レベルで実施していて、その成功は他の地域にとって参考となるだろうという内容です。
高い識字率、長い平均寿命、低い乳児死亡率など、ケララの優れた社会指標は「ケララ・モデル」として知られています。
これらは、土地改革や社会福祉政策、教育や医療への投資など、包括的な社会政策の結果とされています。
さらに、ケララ州は地方分権化を推進していて、地方自治体が地域のニーズに応じた開発計画を策定・実施する体制を整えています。
これによって、地域の特性や課題に応じた効果的なSDGsの実現が可能となっているとされています。
このケララ州の経験は、SDGsの地域化を目指す他の地域や国にとって、貴重な事例になるだろうとされていました。
(ただ、現在は厳しい財政難に直面しているのが問題になっています。。。)
インドにはパンチャーヤトという地域の自治組織のようなものがあるのですが、SEEDS-INDIAを訪ねてダリット村を訪問した時も、パンチャーヤトの方が挨拶に来てくださったりと、他の地域のことがわからないので比較になりませんが、実際にその存在をすごく近くに感じることがありました。
豪雨災害が起きた時なども、SEEDS-INDIAの活動はパンチャーヤトと協力して行うことがあります。
本当に活発に活動しているんだろうなと思うのですが、こういったことが少しずつ社会の厚生の向上に寄与しているのだろうなと思います。
経済格差や環境問題など、世界の各地でたくさん問題があって、何かこう大きく変えられないのかと思ってしまいますが、こうして自分の周囲でできることを少しずつやっていくことも大切なのだなと考えさせられます。
私の中でSEEDS-INDIAは故郷のようになっているので、これから少しでも協力を続けていくことができればと思います。
いつも支えていただいている皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!