学校の先生

2月も下旬を迎え、南インドのケララ州ではいよいよ本格的な暑さが始まる時期となりました。
昨年は特に気温の上昇が早く、1月から既に高温が続き、この時期には40度近くに達していました。
今年は昨年ほどの暑さにはなっていないものの、これから気温が上昇することが予想されています。
暑さが穏やかに巡り、過ごしやすい日々が続くことを願ってなりません。

この時期は、子どもたちは進級試験を控え、学業に専念する大切な時期でもあります。
集中して勉学に励むことができ、試験に向けて万全の準備が整うことを願っています。

学校に関するニュースで気になるニュースがありました。
というのも、無給で働き続けた教師が自ら命を絶ったというニュースが発端です。

この方は、役職を得るために6年間も無給で働いていたと伝えられています。
こうした事例は決して珍しくはなく、ケララ州では16,000人もの教師が給与を受け取らずに勤務しており、深刻な経済的困難に直面しているとありました。

無給の教師たちは、週末に家庭教師や運転手、配達業、肉体労働に従事することで生活費を賄っているとされています。
教育制度の資金不足や行政の遅延が主な原因とされていましたが、教育の質にも影響することなのでとても懸念されています。


SEEDS-INDIAでは、こうした学校の先生ではありませんが、女性の自立支援のための洋裁教室の先生のお給与を支援しています。
また、施設内には就学前の子どもたちを預かるデイケアセンターがあり、専門の先生を雇用することで、子どもたちの教育支援にも力を注いでいます。

州政府の財政難により、さまざまな分野で課題が浮き彫りになっていますが、状況が一日も早く改善されることを願ってなりません。
SEEDS-INDIAの活動を通じ、今後も私たちにできることを協力していくことができればと思います。