モンスーン到来

今日の写真は病院での配給の様子です。引き続きになりますが、パンやバナナ、お水などをお配りしています。

今日のニュースを見ていたところ、ケララ州でモンスーンが始まったとありました。今年は5月24日が開始日となり、例年より1週間ほど早い到来になるようです。これは、2009年の5月23日以来、16年ぶりとなる早い到来とのこと。近年では、2023年5月30日、2022年6月8日、2021年5月29日、2020年6月3日、2019年6月1日、2018年6月8日、2017年5月29日とのことだったので、だいぶ早いように見えます。

これからは高温多湿の環境が続き、感染症なども流行りやすくなる時です。現在のところ病院は落ち着いているようですが、逼迫するようなことがないように、穏やかな気候が続くことを願ってなりません。






モンスーンの「公式な到来」は、雨雲の広がりや降水量、風の流れなど複数の気象条件を満たしたうえで判断されるようですが、今年は5月24日時点でその条件が整ったとされ、通常の6月1日よりも1週間近く早く、モンスーンの到来となったとのことでした。

恵みの雨はいつでも嬉しいですが、ここ何年か厳しい暑さの夏が続いていので、本当に喜ばしいことだと思います。ただ、モンスーンの到来が早いからといって、それがそのまま十分な降水に直結するわけではないようです。過去には、特に2009年、早期にモンスーンが始まった年であっても、その後の降水が全体として不足することもあったそうです。

2025年のモンスーンについて、インドの気象局は全体として「平年をやや上回る降水量」になるとの長期予測を発表しています。ただし、今年のモンスーンには「変動性」が高く、「地域による偏り」や「極端な降水」が起こりやすいと警告しています。ある地域ではまとまった雨が降る一方で、別の地域では乾燥した状態が続くなど、雨の分布が不均一になる可能性があるとのこと。

近年、ケララ州を含むインドの多くの地域では、「雨の日は減るが、1日に降る雨の量は増える」という極端な傾向が強まっているとされます。今季もその傾向が予想されていて、少ない降雨日数の中でも、突発的に激しい豪雨が発生するリスクが高まっているとのことでした。

自然災害が相次いでいるケララ州では、モンスーン期間中の予測精度を高めるため、新たな気象レーダーの設置や観測網の整備が進められています。また、今季中頃には、降水量や気温などのデータを統合的に表示できるモバイルアプリの導入が予定されているそうで、住民や農業関係者がリアルタイムで気象情報を把握しやすくなるとされています。

モンスーンは国の経済を左右するほど重要なものなので、どうかどうか穏やかで十分な雨に恵まれるモンスーンになるように祈るばかりです。