Weather Warriors

今日の写真は病院での配給の様子です。
引き続き、パンやバナナ、お水などを患者さんやご家族へ直接お配りしています。

2月に入り、だいぶ暑くなってきたようですが、まだ過ごしやすく穏やかな天候が続いているようです。
病院も落ち着いている時期ですが、2月も中旬を過ぎるとだいぶ暑くなると思います。

常夏のケララで一番気温が下がる1月頃は、気温も30度を少し超えるくらいで、比較的過ごしやすい気候です。
3月に近づくと、35度くらいの気温になるので、かなり暑くなります。
5月頃が一番暑く、湿度も高くなるため、体にこたえる暑さが続くようになります。

少しでも穏やかで過ごしやすい気候が続き、現地の方々が健やかに過ごすことができるように願ってなりません。







ケララ州はインド南部に位置しますが、近年、洪水や地滑り、猛暑といった極端な気象現象が相次いで発生しています。
その背景には、地理的な条件と気候変動の影響が複雑に重なっているとされています。

地理的な条件として、ケララ州はアラビア海に面し、背後には西ガーツ山脈が連なる地形を持っています。
このため、モンスーン期には湿った空気が山脈にぶつかり、非常に強い雨が降りやすい地域です。
近年は特に、地球温暖化の影響により、短時間に集中して降る豪雨が増え、従来の排水や土地利用では対応しきれなくなっているとされています。

急速な都市化や森林伐採、斜面地での開発も、洪水や地滑りのリスクを高める要因とされています。
海水温の上昇も、モンスーンの性質を変化させ、雨の降り方をより不安定なものにしているといわれています。

こうした気候変動の影響を背景に、学校を拠点とした新しい気候教育の取り組みが始まったとニュースにありました。
その名も「Weather Warriors(気象の戦士)」というようです。

このプロジェクトは、高校生を中心に、気候変動や自然災害に対する理解を深め、地域のリスクを自分たちの手で把握することを目的とするとしています。
参加する生徒たちは、教科書で知識を学ぶのではなく、実際の気象データや地理情報システム(GIS)を活用しながら、自分たちの学校や周辺地域がどのような危険にさらされているのかを分析していくそうです。

具体的には、洪水が起こりやすい場所や、地滑りの危険がある斜面、猛暑時に特に影響を受けやすい地域などを調べ、ハザードマップと照らし合わせながら評価を行う。
こうした作業を通じて、生徒たちは気候変動を「遠い世界の話」ではなく、「自分たちの暮らしに直結する問題」として捉えることができるようになるとしています。

ケララ州ではすでに多くの学校に気象観測ステーションが設置されており、生徒たちは日々の気温や降雨量などを記録しているとされます。
Weather Warriorsは、こうした既存の取り組みを土台に、より実践的な防災・気候対応教育へと発展させたもので、教師たちも専門的な研修を受け、生徒を指導する役割を担っているそうです。

このプロジェクトはUNICEFの支援も受けており、教育と防災を結びつけたモデルケースとして注目されているようです。
最終的な目的は、将来の災害に備えるだけでなく、地域全体の意識を高め、学校を「災害に強いコミュニティの拠点」として機能させることにあるとのこと。

気候変動への対応が専門家や行政だけの役割ではなく、一人ひとりが担い手になり得ることを示していて、素晴らしい取り組みだなと思います。
学校から始まるこの小さな実践が、地域社会全体の強さにつながっていくことを願いたいと思います。