子どもたちの学びと昨年の天候について

今日の写真は、更新が遅くなってしまいましたが、クリスマスから新年にかけて、毎月の教育支援を行っている子どもたちへ物資支援を実施した際の様子です。

今回、子どもたちの中には、クラスや学校でもっとも優秀な成績を収めた子が二人おり、皆さまのご支援のおかげで安心して勉学に励むことができていると、大変喜んでいるとのことでした。
学習に集中できる環境が整っていることへの気持ちが、子どもたちの笑顔からも伝わってきます。

ケララでは徐々に暑さが増す季節となりましたが、今はまだ穏やかで過ごしやすい気候が続いています。
3月には進級や学年末試験を控えており、子どもたちにとってこれからの時期は特に大切な期間です。
このまま良い気候が続き、子どもたちが落ち着いた環境の中で、実りある学びを重ねていけることを心より願っています。



















前回、昨年2025年のケララ州は気候の面でかなり穏やかな一年だったと更新させていただきましたが、細かい内容の記事があったのでまとめておきたいと思います。

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2025年の気象において最も注目された点は、南西モンスーンの到来が例年に比べて極めて早かったことです。
インド気象庁の記録によれば、昨年のモンスーンは5月24日にケララ州の海岸に到達しました。
通常の到来時期である6月1日よりも8日早く、2009年以来、過去16年間で最も早い記録となりました。
当初、この異例の早さは雨量の過多や災害の発生を予感させましたが、その後の降雨の推移は予測とは異なる展開を見せました。

6月から9月までのモンスーン期間中、ケララ州全体で観測された降水量は1,542.3ミリメートルで、長期平均と比較して約6パーセントの不足にあたります。
2018年や2019年に見られたような、州全体を麻痺させるような連続的な集中豪雨は発生せず、雨は適度な間隔を置いて降る傾向にありました。

5月下旬や8月には局地的な大雨が観測され、山岳地帯において土砂崩れや道路の冠水といった被害は報告されました。
しかし、ケララ州の地形的特性から想定される範囲内の事象であり、州政府による避難勧告や災害対策が迅速に行われたこともあって、大規模な人道的危機に発展することはありませんでした。

気温の推移に目を向けると、昨年は年間を通じて気温が平年より高めに推移する傾向が見られました。
特にモンスーン前の1月から5月にかけては、州内の多くの地域で最高気温が34度から36度に達する日が続きました。
夜間の最低気温も例年より下がりにくく、住民にとっては体感的な暑さが厳しい時期となりました。
モンスーンが始まってからは降雨によって気温は一時的に下がりましたが、湿度が80パーセントから90パーセントという高い水準で維持されたため、不快指数は高い状態が続きました。

このような気象条件は、州の主要産業である農業に一定の影響を与えました。
モンスーンの到来が早かったことで、水田の準備や種まきの時期を早めることができた地域もありましたが、その後の降水量が平年をわずかに下回ったため、一部の灌漑施設が整っていない地域では水管理に細心の注意を払う必要が生じました。
一方で、2024年に大きな被害を受けたスパイス農園などでは、2025年の比較的穏やかな雨の降り方が、土壌の安定と作物の回復に寄与したと考えられています。

10月から12月にかけての北東モンスーンの時期についても、概ね予測の範囲内で推移しました。
10月16日頃から始まったこの雨季は、夕刻の雷雨というケララ特有の気象パターンを忠実に繰り返し、州内の水源地に貴重な貯水量をもたらしました。
インド洋で発生した低気圧の影響により、沿岸部で波が高くなり漁業に制限が出る日はありましたが、サイクロンが州内に直接上陸して壊滅的な被害を出すといった事態は避けられました。

総括すれば、2025年のケララ州は、近年の異常気象が常態化しつつある中で、統計上の数値には変動が見られるものの、実質的には破壊的な災害のない「穏やかな年」であったと結論付けられています。
これは、単に自然現象としての雨量が少なかったというだけでなく、過去の災害の教訓から州全体の防災意識やインフラの対応能力が向上し、気象の変化に対して社会が柔軟に適応できた結果とも考えられています。

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ここ何年かは大規模な災害が続き、2024年には500人近い方が命を落とした土砂災害も発生しました。
今年もどうか穏やかな年となり、自然が豊かで人々の生活に安寧があることを願っています。