別のダリット村へ

次の日、スジャータたちが住むダリット村とは別のダリット村に行きました。私は初めて訪れる村。なんとか歩いても行ける距離です。この村の旦那さんを亡くした女性のお家に、SEEDSの支援で電気が通りました。

ここを突き進んで行きます。しっかり歩かないと転び落ちそうな岩場にある村でした。こんなところがあったなんて。



電気が通ったお家の女性は、毎日ではありませんが、トマスさんのお家のお手伝いさんとして仕事も始めました。彼女は、2人の男の子のお母さん。下の子が生まれて少しして、旦那さんを亡くしました。今まで、電気も通っていないお家に住んでいたんだそうです。

端っこの緑色の服を着た女性がその女性です。隣の背の高い男の子たちが息子さん。女の子はお姉さんの娘さんと、あとはお母さん。トマスさんも。トマスさんと出会った頃は、笑顔もなかったそうですが、写真では笑顔が見られます。


きちんとした仕事があり、家に電気もきた。私たちにとって当たり前の電気ですが、彼女たちの家族にとっては、長年の夢でした。

電気を通すにも大変なお金がかかります。母親一人というのは本当に大変なことだと思いますが、インドでは、未亡人は想像を絶する厳しい状況の中で生きなければなりません。



お家は外から見るとこんな。周りはゴツゴツと岩だらけで、普段の生活だけでも大変そう。