村にも感染者...

最近のスレーシュ。病院への配給食を届けに行く時です。現在、感染を防ぐために、食事の配膳は病院のスタッフが行っており、食事を作って運ぶだけの支援ですが、変わらずに毎日続いています。



そして、今度はタミルナードゥ州のTirupattorというところで、YMCAのメンバーと困窮者への食事の支援を行いました。ここにはとても良い調理施設があるそうなのですが、資金が足りないため、SEEDS-INDIAで資金面の支援を行いました。




感染者数はもうデリーが2番目になりそうですが、現在は、まだマハーラーシュトラ州に次いでタミルナードゥ州が2番目です。州都のチェンナイ周辺はあっという間にロックダウン再導入。6月末まで緩和なしの厳しいロックダウンが続きます。

そして、SEEDS-INDIAがあるプンナカドゥの村でも感染者が確認されました。感染が確認されたのはASHA(アシャ)の女性。ASHAはAccredited Social Health Activistの略で、その地域で認められた社会保健士を意味します。その地域の衛生状態を改善する役割を担っていて、例えば、予防接種を促したり、家族計画を指導したり、応急処置をしたりといった役割がありますが、選ばれるのは、その地域に住む25歳〜45歳の女性です。

その女性と接触した人は自宅での隔離を行なっていて、役場も2週間の封鎖になっているそうです。SEEDS-INDIAのスタッフも、もしかしたらという可能性があるため、これまでに以上に体調を気にかけながら活動しています。

新規感染者数が相変わらずすごいことになっている中、こうしてフロントラインで動く人々には本当に頭が下がります。

現在、インドは社会経済活動が進んでいるものの、これまでのロックダウンの影響でお給料が払えず、労働者が故郷に帰ってしまい、ここで仕事を再開したくても今度は労働者がいない。いろんなことが空回っていて、新規感染者数も増え続ける一方で先は見えないし、苦しいとインド人の友人も口にしていました。

でも、あのアジア最大のスラムと言われるムンバイのダーラーヴィー地区は、一時期、感染が爆発して封じ込めゾーンになっていましたが、徹底的な対策で感染者が減り、なんと現在は模範になっています!すごい!

How Dharavi, Asia's Largest Slum, Went From Virus Hotspot To Model

本当に苦しい時もありますが、今を良い方向への転換の時として活かせるように光を見失わずにいたいです。

ちなみに、ASHAにはヒンディー語で希望という意味があります。SEEDS-INDIAにあった孤児院は、アシャケーンドラ=希望の家と名付けられていました。