少数派の部族への支援

インドのコロナは、1日の新規感染者数が10万人を超えそうな勢いで拡大しています。コロナで失われる命よりも、ロックダウンで失われる命の方が多いのか、感染拡大に歯止めがかからなくなっていても、次々に封鎖が緩和されていて、友人たちの話を聞いていても、もうどうでも良くなってきた感が伝わってきます。どうにかうまくコロナと共生しながら安全に暮らして欲しいなと思います。

SEEDS-INDIAが食事の配給を行なっている病院がある町でも、現在は165人の感染者が入院しているそうで、このままでは収容しきれなくなるだろうといわれているそうです。病院への配給は毎日続いて、今は食事を届けるだけの支援ですが、それでも心配です。

そんな中、SEEDS-INDIAでは、タミルナードゥ州のThachurという場所で、地元の支援者と協力をしながら、困窮する人々への支援を行いました。支援をしたのは先住民族で、今はいわゆるジプシーのような、移動型の部族になっているそうです。インドには本当に多様な文化や伝統が生きていて、山々の奥深くには少数派の部族がたくさんいるといわれています。










この部族は、もともとは狩猟を行って生活をしていたそうのですが、狩猟が禁止されたために、今は装飾品などを作って売り歩くことを生計にしているとか。新しい売り場を求めて、常に移動しながら生活をしているそうです。もちろん、子どもも一緒に動くので、学校に通うこともない。

ヒンドゥー教には不殺生の教えがあるので、特に、こうした狩猟に関わっていた部族は差別を受けやすいのだそうです。不殺生の教えは私も見習おうと常日頃心がけていることですが、いろいろ難しいなぁ。。

貧困、無学、差別。こういった困難を抱える少数派の部族を支援する福祉団体などもあるそうなので、良い方向に進むといいなと思います。