ケララの賃金

今日の写真は、出稼ぎ労働にきている人々が暮らす地域でパンを配った時の様子です。

故郷を離れるだけでも大変なことですが、他の州で働くということは、さまざまな保障を得られず、たとえば豪雨災害が起きたときも、この地域の人々は政府による支援の対象外でした。
仕事が安定しない時も多いので、定期的に地域を訪れて支援を続けています。

ケララ州はインドの中でも賃金が高いので、他州から出稼ぎに来る人々が多くいます。
定期的に支援を行なっている地域では、主に隣のタミルナードゥ州からきている人々が暮らしていますが、もっと遠い地域から働きに来ている人々も多くいます。
タミルナードゥ州は気候や慣習も似ている部分があるので暮らしやすいかもしれませんが、北部からだと気候や食べ物がまったく異なるので、生活もさらに大変だと思います。









昨年のニュースで更新しようと思っていてすっかり忘れていたのですが、ケララ州の農業従事者がインドで一番賃金が高いというニュースがありました。
そこでは、ケララ州の農業従事者の日当が764.3ルピー(1350円)、もっとも低いのがインド中央部のマディヤ・プラデーシュ州で229.2ルピー(410円)とありました。
全国平均が345.7ルピー(620円)なので、ケララ州はその2倍の賃金となります。


2024年は世界的な「選挙イヤー」と言われていますが、インドも選挙があり、その前に最低賃金が上がるか、というニュースも目にします。
インドでも物価高が続いていて、この中で生活するのは本当に大変なことだと思います。
なんとか良い方向に進むように願うばかります。