子どもたちの様子とケララの物価高

今日の写真は毎月の教育支援を行う子どもたちの様子です。
先月(2月)の実施になりますが、SEEDS-INDIAの施設に集まり、生活物資の支援を行うことができました。

コロナ禍以降、インドも物価高に悩まされていて、一時期はインフレ率が7%を超えることもありました。
現在は少し落ち着いていて、多くの州が5%を下回っているとされています。
でも、ケララ州ではまだ6%を超えていて、これは主に食品価格の高騰によるものとされています。
消費のほとんどが食料品である経済的に困窮する人々は、とりわけ深刻な影響を受けていると考えられています。

子どもたちの家族もずっと大変な状況にあるので、この生活物資の支援は本当に大きな支えになっています。











ケララ州のインフレ率の高さは、多くの食品を州外からの輸入に依存していることにあるとされています。
もともとケララ州はインドの中でも特に食品の州外依存度が高い地域で、その背景には複数の要因があるとされています。

まず、ケララ州は人口密度が高く、農業に適した土地が限られているとされます。
近年の都市開発の進行により、農地が住宅や商業施設に転用され、食料生産がさらに減少している状況があります。

次に、ケララ州が熱帯気候であることも影響してます。
この気候はスパイス類などの作物の栽培には適しているものの、米や小麦、豆類、野菜といった主食作物の生産には向いておらず、これらは近隣の州から輸入する必要があるとされています。

ケララ州の識字率の高さも理由にあるとされていて、教育水準が高いため、多くの人が農業以外の職を選ぶ傾向にあるとされています。
農業人口が減ることで、生産量が低下し、農業生産コストが高くなることが課題になっています。

ケララ州は海岸沿いにあり、古くからアラビア海を通じた貿易の中心地であったことも影響しています。
他地域との交易が活発だったために、輸入に頼るという選択が根付いているそうです。

こうした理由があるとされますが、近年では天候不良による食料の高騰も大きな課題になっています。
今はまだ穏やかな天候ですが、これから酷暑期と雨季が続くので、どうか自然が穏やかで人々の生活も平和であるように祈るばかりです。