医療キャンプと雨季の様子

今日の写真は、少し前に届いていたもので、更新が遅くなってしまいましたが、SEEDS-INDIAの施設で実施された医療キャンプの様子です。

このキャンプでは、簡単な健康診断や軽い症状の治療を行い、普段なかなか病院に行けない方々のための一時的な診療所として機能しています。
また、衛生や栄養、家族計画に関する基本的な知識を伝える取り組みも行い、地域の健康意識を高める場にもなっています。
医療を直接届けるだけでなく、地域全体の福祉の底上げにも寄与しています。

少し前の記事で、ケララ州における医療の現状について更新させていただきましたが、低所得の家庭では治療費が大きな負担となり、必要なケアを受けられないまま病状が悪化するケースも少なくありません。
必要とする方々に支援が届くように、SEEDS-INDIAは可能な範囲でさまざまな活動に取り組んでいます。



一方、ケララ州では今年のモンスーンが例年より早く始まりましたが、すでに警報が出るほどの大雨となっています。

近年は大雨や猛暑といった気象災害に加え、ここにきて強風による被害も深刻さを増しているようです。
先週はモンスーンの始まりとともに時速60〜70kmの風が州全体を襲い、多くの木が倒れ、家屋や電線に被害が出たとされています。
消防当局は1週間で2,500件以上の倒木処理に対応したとされていて、無秩序に設置された看板や広告塔が風災のリスクを高めていることも課題とされています。
表土の流出によって根が弱まり、倒木の原因になっているとも言われているため、むやみに木を伐採するのではなく、土壌の保全や適切な樹木の管理が大切だとされています。

これからモンスーンが本格的になると、感染症が増えたり、支援家庭もより支えが必要になる時です。
たくさんの課題が山積していますが、自然が穏やかであるように願うとともに、必要な支援に取り組んでいくことができるように、SEEDS-INDIAでも活動を計画しています。