ニパウイルスとモンスーンの状況
今日の写真は、病院で行われている配給の様子です。
引き続き、患者さんやそのご家族へ向けて、パンやバナナ、そしてお水などをお配りしています。
雨季も後半になってきて、感染症も蔓延しているようで、病院は通常より患者さんが多くなっているようです。
混乱するような状況にはなっていないようですが、現地の人々が健やかに過ごせるように願ってなりません。
そして、少し前に更新したケララ州でのニパウイルス感染症の流行についてですが、その後、深刻になるような状況にはなっていないようです。
現在のところ、2025年5月中旬以降に確認されたニパウイルスの感染者は4名で、2名の方が亡くなったとありました。
ケララ州では2018年以降、これまでに9回のニパウイルス流行が発生していて、対策が強化されています。
状況がこのまま落ち着いて、病院の配給も問題なく続けられることを願っています。
今年のモンスーンの様子ですが、ケララでは6月1日から7月末までで合計1190.5ミリの雨が降ったとありました。
平年の1301.7ミリに比べると9%少ないものの、「平年並み」と評価されているようです。
過去の状況と比べると、2023年は同じ時期で35%も少なく、農作物や生活用水に深刻な影響が出ました。
2024年は4%の不足で、恵まれた年だったと言えますが、その間には集中豪雨により大規模な土砂災害が発生しています。
今年はその中間くらいの水準で、降雨が州内で比較的まんべんなく分布していて、まずまずの評価になっているようです。
とはいえ、雨量不足が記録されている地域もあり、特に山間部では農業や水資源への影響が心配されています
また、8月と9月は平年より少ない降雨が見込まれており、今後の水不足や農業への影響が懸念されています。
これまでのところ大きな災害が発生しておらず安堵していますが、まだまだ雨季は続き、不安定な天候が顕著になっているので、穏やかに巡るように心から願っています。