続く物価高
今日の写真は前回に引き続きですが、病院での配給の様子です。
雨季はまだ続いていて、アラートが出されている地域もありますが、被害が出るような雨にはなっていないようで安堵しています。
この時期は病院も普段より患者さんが増える時期ですが、そこまで大変な状況にはなっていないようです。
引き続き、毎日が平穏に過ぎることを願うばかりです。
今日のニュースで、ケララ州のインフレについての記事があったのですが、インドでもっとも高いインフレ率を記録した州とありました。
統計によれば、2025年8月の州内インフレ率は9.4%に達し、全国平均の2.07%を大きく上回っているとされています。
9.4%というのはかなり大変だと思いますが、病院での療養を余儀なくされる人々にとってもとても大きな負担だと思います。
この一食が少しでも生活の支えになることを願ってなりません。
このケララ州のインフレは一時的なものではなく、8か月連続で全国1位となっていて、州民の暮らしに深刻な影響を及ぼしています。
背景にはいくつかの要因があります。
まず、ケララ州は米や野菜などの多くを他州や海外からの輸入に依存しているため、輸送コストや国際的な価格変動の影響を受けやすい構造を持っています。
また、出稼ぎ労働者からの送金によって州内の消費水準が高く維持されている一方で、産業基盤が弱いため供給が追いつかず、需要の強さが物価を押し上げやすい状況を生んでいるとされます。
さらに、州政府は財政赤字に苦しんでおり、燃料税や酒税の引き上げによって不足を補っています。
こうした増税が生活必需品の価格にも影響し、庶民の暮らしを一層圧迫しているとされます。
他州では公共流通制度を通じて食料や生活必需品を低価格で供給し、物価を抑える取り組みが進んでいますが、ケララではそうした施策が十分ではないと指摘もされています。
その結果、食費や日用品の価格が高止まりし、家計への負担が長期化していると考えられています。
教育や医療で高く評価されてきたケララ州が、物価の安定という点では厳しい課題を抱えていて、今後どのように生活を守り、物価を安定させていくのかが州全体に問われているとされています。
病院の患者さんだけでなく、教育支援を受ける子どもたちの家庭や、出稼ぎ労働者の方々の生活ももちろん大変な状況が続きます。
少しでも状況が改善することを願いながら、今後も私たちにできるサポートを続けていくことができればと思います。