今年の鶏小屋の支援

今年も鶏小屋支援を継続して実施することができました。
鶏小屋支援は、木材の調達から始まり、大工さんへの製作依頼、天候状況を踏まえた作業日程の調整を経て行われます。

経済的に困難を抱える家庭にとって、鶏の卵は重要な収入源となっています。
限られた土地しかなく、牛などは飼うことができませんが、鶏はお世話をすることが比較的容易です。

家庭で丁寧に育てられた卵は安全性が高く、市場でもその価値が認められていて、多くの需要があります。
日中は屋外で自由に過ごす鶏も、夜間は外敵や盗難から守るために鶏小屋へ入れる必要があります。
こうした背景から、鶏小屋は生活を支えるための大切な支援となっています。

希望者は多い状況ですが、優先度の高い家庭を中心に、可能な限り支援を行いました。
今後も、必要とされる方々に寄り添いながら、この取り組みを継続してまいります。













雨の状況ですが、南部のケララ州では、毎年6月から9月にかけて南西モンスーンがもたらす雨で大地が潤います。
このモンスーンも終わりを迎えつつありますが、今年は「例年より雨が少ない」という結果になりそうです。

気象局のデータによると、9月15日までに降った雨の量は合計1,612.6ミリ。
平年の平均1,888.2ミリと比べると約15%少ない数字です。
シーズンの終盤に追加のまとまった雨を期待するのは難しく、この差はさらに広がるかもしれないとのことでした。
ケララに強い雨を運んでくる条件にはなっていないため、今後2週間ほどは「弱い雨がときどき降る」程度にとどまる見込みのようです。

ちなみに、長期的な平均ではケララ州は雨季に約2,019ミリの雨が降るとされています。
今回のシーズンはそれを下回る見通しですが、インド気象局では「平年より19%以内の差であれば『平年並み』」と判断するルールがあるため、今年のモンスーンは記録上は「平年並み」という評価になるようでした。

ここまで大きな災害が生じることなく安堵していますが、南西モンスーンが終わると、冬のモンスーンと呼ばれる北東モンスーンが始まり、激しい雨が降ることがあります。
まだまだ気が抜けない状況のため、引き続き、穏やかな自然の巡りを願いたいと思います。

ご寄付になりますが、これからの送金予定となります。
10月前半頃までに終えられればと思いますが、完了しましたら更新させていただきたいと思います。
皆様、いつも本当にありがとうございます。