スミタの結婚式

デリーからでもトマスさんのところへ辿り着くには、飛行機や列車などを乗り継いでどうしても12時間以上かかってしまいます(飛行機と列車の乗り継ぎがうまくできず、待ちの時間が長くなってしまうため)。行きと帰りで丸一日つぶれてしまうので残念ですが、広大なインドの移動は楽しい。

トマスさんのとこに着いた次の日にスミタの結婚式。



南インドの結婚式に参加したのはかれこれ12年ぶり!すごく新鮮でした。捧げ物やお花がカラフルで南国っぽいのがとても素敵。北インドの結婚式とは全く違います。

ヒンドゥー教の寺院は、カーストによって入れる寺院と入れない寺院があったりしますが、ここの寺院はどのカーストでも入れる寺院だそう。Rannyの森の中にある小さな寺院でした。




マンガル・スートラを捧げます。マンガル・スートラはネックレスですが、いわゆる結婚指輪のようなもので、結婚した証として、結婚後は常に身につけます。


 そしてシンドゥール。おでこの赤い印。結婚後、女性は常にシンドゥールを身につけます。


サリー。スミタはお家からこのサリーを着てきました。この式が終わった後は、花婿さんから贈られたサリーに着替えます。新しい家に入ったという証。


スミタの髪飾りのジャスミンもとても素敵。いつまでも幸せでありますように。

インドでは、人生の中で全うすべき義務といわれるようなものがあり、結婚を始めとするさまざまな儀式もそれに含まれます。だから結婚は本当に重大。でも、個人の意思でできるものではなく(都会では恋愛結婚も増えてきましたが)、複雑なカースト制度や家系に従い、古くから根付く持参金の慣習などもあって、結婚は簡単にいくものではありません。結婚後にさまざまな問題が生じることも多くあります。

スミタも結婚ができてひとまず安心ですが、これからの生活に不安そうな表情もありました。たくさんの苦労を経験してきたスミタだからこそ、これから先が幸せであるように願うばかりです。