教会訪問


ケララ4日目の午前中は教会へ。2月13日だったのですが、とても有名な巡礼がある時で、私もトマスさん夫妻と行きました。

シリア正教会の修道院になりますが、 Ignatius Elias III(総主教)が2月13日にここで亡くなったと言われ、ケララだけでなく、世界中からも巡礼者が訪れます。トマスさんの奥様のサリーさんもシリアン・クリスチャン。この巡礼はトマスさんのお宅の近くを通るので、たくさんの人々が炊き出しをしている様子も見られました。
         



ケララはキリスト教徒がとても多い地域です。十二使徒の一人トマスがこの地に来て宣教したといわれ、カトリック教会、オーソドックス教会、マルトマ教会、プロテスタントなどなど、美しい教会があちこちにあります。



お祈りをする人々。サリーが美しい。



この巡礼に来るのは12年ぶりだったのですが、初めて来た時、物乞いの人の姿にびっくりしました。手足がないだけでなく、どう表現したらいいのか分からないのですが、これが人間か…という人々の姿を目の前にして、まだ10代だったのもあって、すごくショックを受けたことを覚えています。

あとでトマスさんから教えられたのですが、物乞いの人々を利用している人たちがいて、こういう巡礼の際にそういう人々を道端に並べ、小銭稼ぎをするんだそうです。物乞いの人々に善意で渡された小銭などは、すべてその利用している人たちに取られてしまうので、物乞いの人々には一銭も残りません。

今でも物乞いの人たちに出くわすことはとても多く、すべての人たちがそういう風に利用されているわけではありませんが、金銭は渡さず、アメとかチョコとか、ポケットにあるちょっとしたものを渡すようにしています。金銭を渡しても、麻薬を買う足しにしてしまう人々もいます。

今回もたくさんの物乞いの人たちがいましたが、初めての時の衝撃はなかったので、あの時の衝撃はいつまでも忘れずにいたいです。