状況改善せず

デリーやムンバイはロックダウンになって1ヶ月かそれ以上経つのでだいぶ落ち着いてきました。でも、インド全体では第1波のピークを遥かに超える30万人台が連日続いているので、まだまだです。現在は、ケララをはじめ、南インドで特に深刻になっています。

ケララも厳しいロックダウンが続いていて、先週も、ダリット村や出稼ぎ労働者が暮らすコミュニティの人々を中心に物資の支援を行いました。支援を求める電話が鳴り止まず、もう手に負えない状況のようです。










食事の配給を行う病院からも、SEEDS-INDIAに頼んだ方が確実に物資が届くと、食事以外に生理用品や医薬品を求められています。支援を求める電話の多くは、これまでに支援をしてきた人々からですが、最近は、知らない人からも電話がかかってくるようになっているとのこと。

インドは本当に多様な文化や思想、言葉、慣習が生きる国で、加えて人口が多いのもあり、誰もが平等に受けられる細やかな社会福祉制度の実施は容易ではありません。それを補ってきたのが地域に根付いた市民組織の活動で、SEEDS-INDIAもそうですが、こうしたNGOと呼ばれる組織がたくさんあります。

しかし、現政権になってから、こうした市民組織の活動が厳しく制限されるようになりました。特に寄付の受け取りの面で。もちろんそれには理由があり、良い面もありますが、このコロナ禍がやってきて、市民組織の活動に非常に大きな負担がかかっており、もう限界という状況に来ています。

普段、大変な時でも割と前向きでジョークを交えたりするトーマスさんのメールが本当に深刻になってきているので、本当に大変な状況なのだと思います。とにかく早く落ち着いてくれるように祈るしかありません。

でも、デリーやムンバイはちゃんと改善しているので、ケララもきっともう少しで改善してくるはずです!