医療用酸素を支援

現在はインドのほとんどの州でロックダウンが行われていて、感染状況はケララ州も一時期に比べだいぶ落ち着いてきました。でも、インド全体ではまだ1日の新規感染者数が20万人を超えているので、決して少なくはありません。

SEEDS-INDIAでは、先週に医療用酸素を病院へ支援しました。いつも食事の配給を行なっている病院です。10本の大きなボンベを支援し、1500ドル(約164,000円)。その時点で病院には271人の感染者が入院していて、25%くらいの方が酸素を必要とする容態だったとのこと。感染状況は落ち着いてきていますが、死者数は依然として多く、まだ多くの病院が逼迫した状況で、SEEDS-INDIAでもさまざまな支援の要請を受けています。

でも、入院できる人は少なく、貧しい人々の多くは病院に行けず自宅で亡くなっているそうです。そうして自宅で亡くなった人や、他の病気を持っていた人はコロナによる死者としては数えられていないため、死者数は発表されているよりも大幅に上回るだろうとトマスさん。私もそんなに知り合いがいるわけではありませんが、それでも訃報が届くので、やっぱり伝えられるよりも多いのだと思います。





ケララは現在のところ、5月30日までのロックダウンが発表されていますが、ダリット村のほとんどがレッドゾーンに指定されていて、買い物にもいくことができない状況です。継続して物資の支援を行っていますが、これまでもほとんどボランティアで繋いでいたところ、感染を恐れて十分な人手が揃わず、作業にも負担がかかっています。

そして、少しニュースになっていましたが、先週は大きなサイクロンがインドを襲いました。南部のケララで最初に大嵐となりましたが、その後北上しながら発達して、北西部で大きな被害が出ています。ケララではもうすぐモンスーンが始まる時でもあります。豪雨にならないように、穏やかなモンスーンになることを祈り続けたいと思います。