ケララの自然災害

前回の更新でお伝えしたケララ州の土砂災害のニュースですが、これまでに亡くなった方は429人にのぼり、まだ130人以上の行方不明者がいるとありました。
その多くは、この地域にある茶園やカルダモン農園の労働者で、他州からの出稼ぎ労働者が多くいたと伝えられていました。

インドは紅茶で有名ですが、今回の土砂災害が起きた地域は、丘陵で茶園を作るためにこれまでに多くの森林が伐採されてきたそうです。
丘陵地は傾斜が20度以上あるそうですが、森林が減少したことで不安定になっており、今回のような土砂災害が生じやすくなっていたのではないかと伝えられています。

また、ケララ州は本当に自然が豊かなところで、観光業も盛んな地域です。
自然が豊かな地域では無許可のリゾートも多く、こうした規制されていない観光業が地域の環境に好ましくない影響を与えているのではないかとも言われていました。

自然災害は世界の各地で見られますが、私たちの行動で変えていくことができることも多くあると思うので、少しずつ自分の行動も見直していきたいと思います。

今日の写真は病院での配給の様子です。
病院の周辺地域でも雨は強まっていますが、人的に大きな被害は出ておらず、これまでのところ病院が混乱するような事態にはなっていません。
引き続き、パンやバナナ、お水などを患者さんへ直接お配りしています。










SEEDS-INDIAがある周辺地域で人的な大きな被害は出ていませんが、近くを流れるパンパ川が溢れ、低地にある家屋は浸水したり、田んぼの被害などが出ているようです。
SEEDS-INDIAでも地域の人々としっかりコンタクトをとって、必要な支援を提供できるように準備しているとのことでした。

日本もこれから台風のニュースが増えてくる頃だと思いますが、自然が穏やかに巡るように祈るばかります。
暑い日も続きますので、皆様お身体にお気をつけてお過ごしください。