子どもたちの学び
ケララ州では7月下旬に大規模な土砂災害が発生しましたが、それ以降、大きな災害になるような雨のニュースは目にしておらず、ひとまず安堵しています。
でも、地域によっては警戒アラートが出るほどの雨になる時もあるので、油断はできません。
SEEDS-INDIAでは、土砂災害が起きた地域の団体が行う復興支援への寄付を通じて、サポートを行なっています。
雨季はまだ続くため、残りの雨季の期間が穏やかに過ぎることを願うばかりです。
今日の写真は、毎月の教育支援を行う子どもたちの様子です。
今回は8月上旬になりますが、皆で施設に集まり、物資の支援を行うことができました。
SEEDS-INDIAでの周辺でも大きな川が流れているので、雨が強まると心配ですが、不安なく学びを続けられるといいなと願っています。
以前に見たニュースで更新しようと思って忘れていたニュースがあるのですが、今年の夏にケララで雨が降らず水不足だった時、「No-ironing day(アイロンなしの日)」という節電の取り組みがありました。
ある学校で、水曜日は先生や児童がアイロンをしていない服を着てくるという試みでした。
この学校の生徒は約4000人で、生徒一人当たりアイロンがけに最大で15分かかり、アイロンがけをしないことで、最大1500 kWhの電力を消費できるとありました。
とても斬新な取り組みで興味深く感じたのですが、本当に少しでも何か行動を起こさなければならないくらい、気候変動の影響は大きく出ていると思います。
ちなみに、インドではコットンの軽やかな生地の服を着ている人を多く見かけますが、みなさんいつもピシッとアイロンがけされた服を着ています。
他の地域の状況はわからないのですが、デリーでは今でも道端でアイロン屋さんを目にすることが多くあります。
こういった伝統的なアイロン屋さんの多くは熱々の炭をアイロンに入れてアイロンがけをしていて、洗濯したシャツやクルタを持っていくと、1枚数十ルピー(数十円くらい)できれいにアイロンをかけてもらえます。
No-ironing dayは学校の社会科クラブを通じて発案されたようですが、インドの各地では酷暑や大雨で学校が休校になることが多く、子どもたちがさまざまな制約を受けていると伝えられています。
健やかに学びを続けられるように、SEEDS-INDIAを通じて少しでもサポートを続けていくことができればと思っています。