子どもの教育支援

土曜日の午前中はSEEDS-INDIAで過ごし、一旦昼食をとって休んでから、午後の子どもたちの教育支援の配給に再びSEEDS-INDIAへ。通常は学校が休校となる第2土曜日に行われますが、11月は私の訪問にあわせて、11月30日の土曜日に子どもたちが集まってくれました。


現在は、41家族を支援しています。ここで5人の子どもたちが支援を離れたため、新たに5人の子どもたちの受け入れを行いました。支援が必要でなくなったり、家庭の事情で離れた地域に行かなければならないなど、支援を離れる理由はさまざまです。支援を求める家族は現在も多くいますが、今回は中でも特に必要と感じられる子どもたちの5人となりました。


まずは、保護者のアーダール・カードを集め、家庭の状況や子どもたちの就学状況について簡単に聞き取りを行います。アーダール・カードはマイナンバーのようなもので、インドでは広く身分証明書として用いられています。どのような家族にどのような支援を行なっているのか、行政機関に書類を提出する必要があります。家族と子どもたちへは、この支援がどれだけ貴重なものであるのかを、トマスさんが丁寧に説明します。

面談を終えた後に、集まった子どもたちや母親たちへの挨拶と、トマスさんの講和を行いました。11月にもなればモンスーンは終わり、雨は降らない時期となりますが、この日はサイクロンが近づいており、豪雨が突然やってくる空模様でした。集会中も雨音に恐怖を感じるほどの強い雨が降り続き、時折、講和を止める必要がありました。

配給は、講和を終えた後に開始します。今回も、支援を受ける子どもたちが率先してリストの名前を読み上げ、物資を手渡ししていました。たくましく成長している姿を見ると、大きな喜びを感じます。



集合写真を撮ろうと思ったのですが、本当にすごい雨で、とても外で並んで写真を撮れる状況ではありませんでした。頼んでいた帰りのリキシャもなかなか来れず、それぞれ屋根の下で雨宿り。リキシャが到着すると、みんな乗り合いで帰って行きました。こうした状況があること、女児の外出に危険があること、さまざまな理由で現在は施設での配給は隔月ですが、本当に大変だと実感しました。

でも、子どもたちはそれぞれが会えるのを楽しみにしています。やっぱり、隔月でも集まって顔を合わせるのは大切。私も久しぶりの子どもたちや母親たちの姿を目にして、どことなく安心しました。豪雨災害を乗り越え、みんなしっかりと成長しています。

そして、この後、再び病院の配給へ。次の日が日曜日となり手術などが行われない日であったため、通常、患者数は少なくなる日でした。この日は少なめの量を準備しましたが、それでもおよそ10食分ほどの余りが生じました。余分が生じた場合は、途中にあるダリット村や出稼ぎ労働者が暮らす貧しいコミュニティに食事をお分けします。

雨が強かったこの日はなぜか写真も上手く撮れず。。どれもぶれぶれです。

今回は、スジャータの住むダリット村へ。スジャータに電話をすると、「雨で薪が濡れちゃって、ご飯を作るのが億劫になっていた!本当に嬉しい!」と、歓喜の返事が来ました。食事は決して無駄になることはなく、切に必要とされ、心から喜んで食されています。