豪雨災害のあと

日曜日は、昨年の豪雨災害の被害を受けた場所を回りました。

昨年の豪雨の際には、ケーララ州の全土において大きな被害が生じましたが、支援をしている地域では、以下のパンパ川が氾濫したことにより大きな被害が生じました。当時は、左奥に見える住居が水没し、周辺地域へと水が溢れ出ました。


このパンパ川の裏手に以下のアランムラ寺院というクリシュナ神を祀る寺院がありますが、この寺院の階段の一番上まで水が到達したそうです。


こちらは現在の田んぼです。水路が定着し、以前よりも水量の調整がうまくいくようになりましたが、今年は雨が非常に多く、田植えが遅れた上に、1度植えた苗が流されてしまい、現在は様子を伺っている状況です。収穫できるまでおよそ3ヶ月、今後滞りなくいけば、3月の収穫を予定しています。

水田は農家の方々が所持していますが、昨年の支援を通じて、それぞれが災害に強い田畑づくりを学び、実践に移しているところです。この水田は道路脇に位置しているため、人々が水田の様子を見学しに来ることもあり、復興のシンボルともなっています。今後は必要な時にのみ支援や助言を行い、見守る予定です。




この住居は、以前に子どもの教育支援を受けていた家族が居住しています。水田と用水路に囲まれ孤立しており、豪雨災害の際には完全に水没、住居の中のものは全て使えなくなりました。支援を受けながら、さまざまな物資を少しずつ揃えており、現在はひとまず日常の生活は送れるようになっています。


この住居は豪雨災害によって完全に流されたために、政府の支援を受けて再建を行っていますが、これ以上の支援は得られず、建設作業は中断しています。この方も当時、皆様からのご支援を通じて配給された支援物資を受け取った方です。現在は、近くの兄弟の住居に仮住まいをしているとのことでした。


インドの住居は、床は石材で、壁もコンクリートなどでできている場合が多いため、水没しても水で洗い流し除菌を行えば、再び住めるようになります。しかし、流されずに済んだ住居でも、外壁は問題なくとも、内壁には傷みが見え始めている部分が多くありました。そうした住居が多く見られる村を歩いていると、支援を受けていた人々が集まってきてくださいました。


このコミュニティは、タミルナードゥ州から出稼ぎに来ている人々が住むコミュニティです。皆様からのご支援を通じて、食料や日用品の支援物資を複数回に渡って配給し、コミュニティの清掃活動も支援しました。州外の出身であるため、当時は支援を受けることができず孤立しており、皆様のご支援がとても大きな助けとなったとおっしゃっていました。土砂に埋もれた井戸も、皆様の支援を通じて浄化を行うことができ、現在は問題なく使えるようになっています。


この日は日曜日で、仕事がお休みの女性たちがのんびり過ごしていました。一番左の女性は力持ちで重いものを運ぶから、みんなより50ルピーお給料が良いんだそう。


日曜日の午前中はこの辺りまで周り、昼食と休憩。雨が降らずにじっくりと回ることができました。夕方にタミルナードゥ州から出稼ぎに来ている人々が住む別のコミュニティに向かいます。