冬が来た

ちょっと一息、最近のこと。

先週の木曜日の夜、物凄い嵐がデリーにきました。大雨になる予報が出ていたので、ベランダの排水口はきれいにしておいたのですが、吹きつける雨がドアの隙間からどんどん入ってきて、やはり床上浸水。徹夜で水かきを覚悟したところで、静まりました。

モンスーンにすらこんな雨降らなかったのに、と友人も言っていましたが、どうやらデリーは50年ぶりの雨量(12月)になったようです。気温も下がって、これから1月上旬までの2〜3週間が本当に寒くなります。今日もデリーの気温は16度。私にとっては極寒でした。


写真はケララのものですが、これからの季節は体を温めるナッツ類がたくさん出回り、道端でほくほくのナッツを食べることができます。でも、あまり食べすぎると、冬にため込んだものが出てくると言われる春に調子が崩れます。程よく楽しみたいと思います。

雨の後は、空気もきれいになりました。ディワリのお祝いの後から、大気汚染がひどく、原則禁止となっていた建設作業も39日ぶりに解禁。そういえば、今まで静かだなぁと思っていたのですが、あちこちで工事が再開し、また賑やかになりました。

今まで工事現場に手がつけられない状況で、廃棄物などもそのままで危ないところもあったようなので、動き出せてよかったです。それに、39日も仕事がなかったら、労働者の生活はどうなるのだろう。

そして、最近は市民権改正法案(CAB→CAA)のニュースで騒がしいインドですが、デリーも一昨日あたりからデモが激しくなってきました。このニュースにかき消されてしまった感があるのがインドのGDPの伸び率4.5%。ちょうどケララに行っていた時にニュースを聞いてトマスさんとびっくりしました。

ここにきてインド経済の減速、仕事がない、苦しむ農民たち、止まない女性への暴行事件、玉ねぎが高い(インドでは深刻な問題)。こんな状況の中で、同年代のインドの友人たちは、老いた親の面倒を見ながら子どもを育てて、もうギリギリで本当に苦しいと口にしています。

ゴミを回収しにきてくれる女性がいるのですが、先日も、残った食べ物があったら、子供に食べさせたいから、捨てずにとっておいて欲しいと懇願されました。

市民権のこと以外にも、ここずっといろいろなデモが続いているのですが、日々ここで生活をしている大多数の人々にとっては本当に大変な状況で、鬱憤が溜まっているのかなと感じる瞬間があります。